令和2年度施策の方針

Ⅰ はじめに
 元号が平成から令和に変わり、新たな時代がスタートしました。
平成のスポーツ界は、少子化と子供のスポーツ離れによる影響で、低年齢層の競技者不足が進み、団体競技においてはチームが存続できなくなる問題が起きました。
また、度重なるスポーツ選手の不祥事、繰り返される指導者、権力者によるパワハラ、セクハラなど、スポーツ界に多くの課題と暗い影を残しました。
 令和は、こうしたスポーツ界の抱える課題に真摯に向き合い、問題解決することで失った信頼を取り戻し、次代を担う子供たちが、安心してスポーツに親しめる仕組みを作っていかなければなりません。私たちはその責務を負っています。

 

 一方、昨年はラグビーワールドカップの開催で、日本中が興奮の渦に包まれ、「にわかファン」などという流行語まで生まれた明るい話題もありました。
 本市においても秋葉区出身の「笑わない男」稲垣啓太選手の活躍で、大きな感動と夢を与えていただき、改めてスポーツの持つ力と価値を実感させられました。
 そして今年はいよいよ東京で2020 オリンピック・パラリンピックが開催されます。世界中からやってくるトップアスリートの熱い戦いに、多くの人々が興奮と感動を覚えることになるでしょう。そこに稲垣選手のように、私たちにとって身近な選手、新潟市出身の選手が出場していたら、応援にも熱が入り、オリンピックに興味のなかった方も関心を示す「にわかオリンピックファン」がたくさん生まれるはずです。

 

 本協会が将来構想の中で掲げた重点目標である「選手強化」「新潟からオリンピック選手を輩出する」という夢をかなえるため、平成28 年度から始められた「にいがたスーパージュニア育成事業(柔道・ボクシング・バドミントン)」も4 年が経過し、その成果が徐々に表れ、全国で活躍する選手も育ってきました。残念ながら今年のオリンピック出場には手が届きませんでしたが、次の目標に向け、強化事業の内容を検証し、中・長期的な視点に立った計画的、効果的なジュニア選手の育成・強化を図ってまいります。
 併せて、優秀選手の県外流出や指導者不足、練習環境の不備、さらにU ターン選手の受け入れ先不足などの課題にも、皆様と共に知恵を出しながら、問題解決に取り組んでまいります。
 また、重点目標の2 つ目、「スポーツの普及振興」は、多くの子供たちからスポーツに親しんでもらうため、新たな試みとして、スポーツをしていない子供やその保護者を対象にした体験教室や講習会を実施することにいたしました。スポーツのすそ野を広げることは、ジュニア選手のレベルアップにつながり、オリンピック選手の誕生に結び付く両輪だと考えます。
 さらに3 つ目の重点目標である「組織基盤の確立」では、正規職員を1 名増員し、新規事業に取り組むとともに、財源確保のため賛助会員の拡大を図ってまいります。
 今後も、スポーツの普及振興、ジュニア選手の育成・強化、そして健康寿命の延伸と、スポーツを通じた人づくり、街づくりに取り組んでいますので、皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。

 

Ⅱ  事業の推進施策

1 市民スポーツ活動の普及・振興
(1)多様化するスポーツニーズに対応し、競技の普及・振興を図るため「春季・秋季市民総合体育祭」「市民サッカー大会」や冬季間の運動不足の解消を図るために実施している「市民綱引き大会」等を開催するとともに加盟競技団体および区スポーツ協会と連携して事業の拡大を図る。
(2)種目別団体が開催する主要大会への共催・後援事業として支援する。
(3)指導者研修会を開催し、指導者の資質の向上を図るとともに関係機関と協力してジュニア層の活動団体組織の整備強化を図り、地域に根ざしたスポーツ少年団およびジュニアスポーツクラブの活動を支援する。
(4)子どものスポーツ離れに対応するため、スポーツをしていない幼児・学童、その保護者対象とした教室、講習会等を行い、スポーツ人口の拡大を図る。
(5)「健康・体力づくりのつどい」を開催し、スポーツを通じて「健康で明るい市民の育成」に努めるとともにスポーツ少年団対抗たすきリレーマラソンの開催によりスポーツ少年団同士の交流を促進する。
(6)競技団体が行う国際スポーツ交流事業に支援し、交流を促進する。
(7)本市出身のトップアスリートを活用し、市民に夢や感動を与えられるような事業を展開し、「みるスポーツ」・「支えるスポーツ」の推進を図る。

2 競技水準の向上
(1)次代を担うジュニア選手の育成・強化を図るため、加盟競技団体が行う全国・国際水準を目指す選手の養成に対し継続して助成・支援する。
(2)2022年の北京冬季五輪やパリ、ロサンゼルス五輪に向けて、本市から日の丸をつけて活躍する選手の育成や競技力の向上を目指す新潟市で育ち、中央で活躍後、新潟に戻りジュニアの育成「にいがたスーパージュニア育成事業」について、内容を精査し中・長期的、計画的な事業を図る。
(3)顕著な成績をおさめたジュニア選手優秀競技者表彰を行い、その栄誉を讃えさらなる活躍を期待する。また、年間を通じて最も活躍し、話題を提供した選手または団体に対してスポーツグランプリ表彰を行い、オリンピック、国体等で盛り上がったスポーツ熱を継続するとともにスポーツの社会的地位向上を図る。

3 組織・財政基盤の確立
(1)公益財団法人として一層のスポーツ振興ならびに社会的信頼の確立を図る。また、自立化に向け策定した「将来構想」の実現のため、実施計画に基づき、具体的な事業に取り組む。
(2)政令指定都市スポーツ協会として、安定した財団の運営を図るとともに区スポーツ協会の組織充実・発展に努める。
(3)財政基盤の安定を図るため、
①基本財産の安定かつ有効的な運用に努める。
②賛助会員の新規獲得に努める。
③自主財源の確保に向けた事業を推進する。
(4)加盟団体および区スポーツ協会の支援を行い、組織基盤の整備・強化に努める。
(5)広報活動として広報紙「躍動」を発刊するほか、ホームページを活用して、本会のPRに努めるとともに関係機関との連携を図る。

 

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